膨張化黒鉛
expandedgraphite

膨張化黒鉛ＡＥＤの原料は天然黒鉛鉱石からの精製品になります。通常の鱗片状黒鉛から膨張化処理と呼ばれる、黒鉛の層間に硫酸等の挿入（インターカレート）を行い、黒鉛を層間化合物化しております。その後、過熱させることにより、層間に含まれております硫酸物が液体から気体化する際のエネルギーにより黒鉛の層間が大きく広げられ、約２００倍程度の体積まで膨れ上がります。こちらを粉砕させやすいよう圧縮シート加工化し、粉砕加工を行ったものが膨張化黒鉛ＡＥＤシリーズになります。
上記の工程からＡＥＤシリーズは通常の鱗片状黒鉛と比べ、グラフェンの総数が少なく、可塑性が上がり、比表面積、嵩密度が高い粉体となります。

主な用途

電池用途と致しましては、主に一次電池用導電材料として幅広く使用されております。比表面積、嵩密度からより軽量化させた電池用導電材として長年ご使用いただいております。

熱可塑、熱硬化性樹脂向けとして、共に放熱性付与、電気伝導性付与のフィラーとしてご使用いただいております。通常の黒鉛を添加いただくよりもより少量添加にて効果を発揮するため、低コスト、軽量化、コンパウンディング時間の消滅につながっております。

銅フリーのブレーキへ変化し始めた現在、ご使用いただける幅が増加しております。高い導電性と熱伝導で銅の代替品として、補う形での新しい使用展開が増加しております。